診療支援
治療

結節性多発動脈炎
polyarteritis nodosa(PAN)
松本 功
(筑波大学教授・膠原病リウマチアレルギー内科学)

頻度 あまりみない

GL抗リン脂質抗体症候群・好酸球性多発血管炎性肉芽腫症・結節性多発動脈炎・リウマトイド血管炎の治療の手引き 2020

治療のポイント

・主に中・小型の動脈に病変が起き,主要臓器障害(神経,皮膚,腎臓,消化器,心臓など)の有無を考慮して治療方針を決定する.

・特異的な血液マーカーに乏しく,好中球細胞質抗体(ANCA:anti-neutrophil cytoplasmic antibody)は陰性であることが多いので,画像所見や組織所見が重要である.

・ステロイドや免疫抑制薬による感染症や骨粗鬆症などに留意し,予防も考慮して治療する.

◆病態と診断

A病態

・病因は明らかでないが,血管壁の炎症により内腔狭窄,閉塞が起こり,血流障害を呈し,臓器障害を引き起こす.

・類似病態を呈する自己炎症性疾患(後天性遺伝子異常のVEXAS症候群など)との関連が話題になっている.

・全身症状として,原因不明の発

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