診療支援
治療

Weber-Christian病
Weber-Christian disease(WCD)
河野 肇
(帝京大学教授・内科学)

頻度 あまりみない

◆病態と診断

A病態

・Weber-Christian病(WCD)は,結節性非化膿性脂肪織炎(nodular non-suppurative panniculitis)ともいわれ,皮下脂肪組織のまれな炎症性疾患である.

・再発性の圧痛を伴う単発性または多発性の1~2cm大の紅色の皮下結節が下肢を中心に好発し,時に潰瘍を伴う.治癒する際には萎縮性の陥凹を伴う瘢痕を残す

・全身症状として発熱,倦怠感,筋肉痛,関節痛,腹痛を伴うことがある.

B診断

・WCDは,ほかの原因が特定できない場合に診断される除外診断である.小葉性脂肪織炎のほかの重要な原因には,深在性エリテマトーデス,α1-アンチトリプシン欠乏症,組織球性貪食性脂肪織炎,外傷,膵炎,結核などの感染症がある.

・診断確定には皮下の結節性病変の病理組織検査を要する.主に中隔性脂肪織炎として分類される結節性紅斑の所見とは対照的に,WCD

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