ニュートピックス
・2022年11月,A型ボツリヌス毒素(ボトックス)を上下肢痙縮に同時投与するときの投与量の上限が600単位まで引き上げられた.
治療のポイント
・脳神経内科領域でボツリヌス毒素を用いるのは,眼瞼けいれん,片側顔面けいれん,痙性斜頸,上肢痙縮,下肢痙縮などである.ジストニアもこれらの疾患とオーバーラップすることが多いため,治療の対象となりうる.
・それ以外の適応症としては過活動膀胱・神経因性膀胱,原発性腋窩多汗症,斜視,けいれん性発声障害がある.
・ボツリヌス毒素(BTX)の投与により筋の緊張を抑制することが目的である.効果は数か月で減弱するため,反復投与が必要になることが多い.
◆病態と診断
Aボツリヌス毒素製剤の種類
・ボツリヌス毒素製剤は数種類発売されているので,その種類と適応を正確に把握しておく必要がある.一般名がやや複雑でわかりにくいため,ここでは商品名を用いて解説する.A型ボ