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GL脳卒中治療ガイドライン2021〔改訂2023〕
治療のポイント
・TIAは早期に脳梗塞へ進展することが多いので,すみやかに発症機序を評価し,脳梗塞発症予防の治療を始める(GL推奨度A,エビデンスレベル高).
・診断には問診が欠かせない.
・ABCD2 スコアなどでTIA発症後の脳梗塞発症の危険度を予測できる.
◆病態と診断
A病態
・TIAの定義は「局所脳または網膜の虚血に起因する神経機能障害の一過性エピソードであり,急性脳梗塞の所見がないもの.症状は長くとも24時間以内に消失すること」と,明確にtissue-based definitionに統一された.画像上で脳梗塞巣のあるTIAという概念は存在しなくなった.
・TIAの病態は,脳梗塞と同様に,非心原性と心原性に大別される.
B診断
・症状は,片麻痺,半身の感覚障害,構音障害,一過性黒内障などである.
・診断には病歴聴取が重要である.症候,
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