今日の診療
治療

高血圧性脳症
hypertensive encephalopathy
伊藤義彰
(大阪公立大学大学院教授・脳神経内科学)

頻度 ときどきみる

GL高血圧治療ガイドライン2019

治療のポイント

・急激または著しい血圧上昇により,頭痛,視覚障害,進行性の意識障害,全身性けいれんなどを呈する.

・高血圧性脳症は高血圧緊急症の1つであり,早急に血圧管理を行う必要がある.

◆病態と診断

A病態

・急激または著しい血圧上昇により脳循環自動調節能が破綻し,脳浮腫脳圧亢進脳血管れん縮,循環不全をきたす.

B診断

・悪化する頭痛,悪心・嘔吐,視覚異常,意識障害,全身性けいれんにて発症する.片麻痺,半身のしびれ感,失語,同名半盲といった限局した病巣に特徴的な神経症状(巣症状)は比較的まれである.

・高血圧の既往のない患者では160/100mmHg以上で,慢性的な高血圧患者では220/110mmHg以上で発症しやすい.

・頭部MRIでは頭頂~後頭葉の白質に可逆性後部白質脳症(PRES:posterior reversible encephalop

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