診療支援
治療

下垂体神経内分泌腫瘍(下垂体腺腫)
pituitary neuroendocrine tumor(pituitary adenoma)
木下康之
(広島大学講師・脳神経外科学)

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GL間脳下垂体機能障害と先天性腎性尿崩症および関連疾患の診療ガイドライン2023年版

ニュートピックス

・WHO分類2022にて「pituitary adenoma」の名称は「pituitary neuroendocrine tumor(PitNET)」に変更となった.それに伴い,本邦でも「下垂体腺腫」の名称は「下垂体神経内分泌腫瘍」に変更となった.

治療のポイント

・診察時には後述の「診断」に示すような特徴的な臨床症状に注意する.

・ホルモン値測定により機能性腫瘍か非機能性腫瘍かを鑑別し,併せて下垂体機能も評価する.

・プロラクチン(PRL)産生腫瘍は薬物療法,それ以外の腫瘍は手術が第1選択治療となる.

・無症候性腫瘍の場合は経過観察も選択肢となる.

・下垂体卒中は緊急対応が必要となる.

◆病態と診断

A病態

・下垂体神経内分泌腫瘍は下垂体前葉細胞由来の良性腫瘍で,ホルモンを産生する機能性腫瘍

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