診療支援
治療

頭部外傷後遺症
posttraumatic sequelae in head injury
鈴木匡子
(東北大学大学院教授・高次機能障害学分野)

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GL1頭部外傷治療・管理のガイドライン(第4版)(2019)

GL2頭痛の診療ガイドライン2021

治療のポイント

・頭部外傷後,慢性期に頭痛,めまい,疲労感などの自覚症状や高次脳機能障害を呈する状態で,薬物療法,非薬物療法に加え,社会福祉的対応なども考慮する.

・頭部外傷の急性期の重症度,日常生活における機能障害について十分な情報を集めて診断する.

◆病態と診断

A病態

・頭部外傷とは,頭部への外力による構造的または機能的な障害と定義される.脳全体への外力によりびまん性軸索損傷,脳挫傷,くも膜下出血,頭蓋内血腫などを生じる.

・頭部外傷後遺症は,急性期の症状が軽減したのち,慢性期に身体的自覚症状を含めた神経症状,精神症状などを呈する状態である.

・頭部外傷の原因として若年・中年は交通外傷,スポーツ外傷,転落などの率が高く,高齢者は転倒・転落が多い.外傷の原因により心理社会的ストレスが異なり,

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