頻度 あまりみない
ニュートピックス
・2024年1月,欧州臨床微生物感染症学会による「小児および成人の脳膿瘍の診断と治療に関するガイドライン」が作成された.
治療のポイント
・重篤かつ緊急性のある疾患であり,造影MRIでCTガイド下吸引術や外科的ドレナージ術を検討する.
・6~8週間の抗菌薬投与が必要である.抗菌薬投与中は副作用・合併症の出現に注意する.
◆病態と診断
A病態
・脳膿瘍は細菌・真菌感染により脳内に化膿性の塊ができる疾患である.
・原因は,頭蓋内感染症からの直接浸潤・外科手術を含む頭部損傷(75%),血行性播種(25%).
・頭蓋外傷,脳外科手術後ではレンサ球菌,免疫不全患者では結核,トキソプラズマ,真菌,ノカルジア症,寄生虫を想定する.
B診断
・症状は頭痛,発熱,神経学的障害,精神症状,嘔吐など多岐.白血球,CRP,プロカルシトンなどで脳膿瘍の有無を判断できない.
・造影MRIは拡散強調画像で強
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