診療支援
治療

真菌性髄膜炎
fungal meningitis
髙嶋 博
(鹿児島大学大学院教授・脳神経内科・老年病学)

頻度 あまりみない

GL1深在性真菌症の診断・治療ガイドライン2014

GL2侵襲性カンジダ症に対するマネジメントのための臨床実践ガイドライン(2021)

治療のポイント

・基礎疾患や免疫抑制状態,手術後などにより予後は異なるが,早期診断,早期治療が望まれる.

・導入療法を確実に行い,維持療法へと移行する.

◆病態と診断

A病態

・真菌性髄膜炎は,基本的にはHIV/AIDSなどの免疫不全状態において起こりやすい.

・健常者にも起こるが,基礎疾患がみられることが多く,悪性腫瘍,膠原病,腎疾患,血液疾患の存在や治療薬による免疫抑制状態が原因となる.

・原因としてクリプトコックスがほとんどで,Cryptococcus neoformansC. gattiiなどが多い.

・クリプトコックス症の場合には,通常,鳩の糞などに含まれる病原体が呼吸器系から侵入し,肺から血行性に中枢神経系に移行する.

・まれではあるが,カンジダ

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