頻度 あまりみない
GL単純ヘルペス脳炎診療ガイドライン2017
治療のポイント
・脳炎が疑われた場合,単純ヘルペス脳炎治療の第1選択薬であるアシクロビルの投与を受診後「6時間以内」に開始することが推奨される.
・単純ヘルペス脳炎の確定診断を得た場合,アシクロビルを免疫正常例は14~21日間,免疫不全例は21日間投与し,PCR法で陰性を2回連続で確認すれば終了する.陽性であればアシクロビルを1週間追加して再度検査する.
・十分量のアシクロビルの効果がない場合は,治療抵抗性単純ヘルペス脳炎を考慮し,ビダラビンまたはホスカルネット(保険未承認)の追加が推奨される.
・副腎皮質ステロイド併用のエビデンスは確立されていないが,一定の医学的根拠もあり使用してよい.また,急性散在性脳脊髄炎など副腎皮質ステロイドが効果的である疾患が鑑別に挙がるため,実際には併用が必要である.
◆病態と診断
A病態
・単純ヘルペスウイルス
関連リンク
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