診療支援
治療

多発性硬化症
multiple sclerosis(MS)
中島一郎
(東北医科薬科大学教授・脳神経内科学)

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GL多発性硬化症・視神経脊髄炎スペクトラム障害診療ガイドライン2023

ニュートピックス

・「多発性硬化症・視神経脊髄炎スペクトラム障害診療ガイドライン2023」が2023年9月に発行され,診断アルゴリズムや治療薬選択アルゴリズムが提唱されるなど,これまで以上に実用的なガイドラインができた.

治療のポイント

・活動性を見極め,適切な治療薬の選択が必要.

・活動性がある場合,発症早期からのhigh efficacy therapy(HET)の導入が推奨される.

・重篤な副作用のリスクを把握し,定期的に副作用の出現の有無をチェックする.

◆病態と診断

A病態

・多発性硬化症(MS)は,原因不明の中枢神経の炎症性脱髄疾患である.

・女性の罹患率が男性の約3倍高い.20代の発症が多く,10歳未満や50歳以上での発症は非常にまれである.

・炎症性病変による比較的急性の視神経症状,脊髄症状,脳幹症状が認め

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