診療支援
治療

脊髄小脳変性症
spinocerebellar degeneration(SCD)
池田佳生
(群馬大学大学院教授・脳神経内科学)

頻度 ときどきみる

GL脊髄小脳変性症・多系統萎縮症診療ガイドライン2018

治療のポイント

・中心症状である運動失調,および病型に応じて伴うことがある,パーキンソン症状,自律神経症状や錐体路症状に対する薬物療法を行う.

・自己免疫性小脳失調症に対する免疫療法など,有効な治療法の存在する症候性(2次性)小脳失調症を鑑別することが必要である.

◆病態と診断

A病態

・SCDは,小脳・脳幹・脊髄を中心として病変を生じる神経変性疾患であり,運動失調を主症状とする.

運動失調を中心症状とする神経変性疾患のうち,約2/3は孤発性であり,約1/3は遺伝性である.

・孤発性の運動失調症には多系統萎縮症(MSA:multiple system atrophy)と皮質性小脳萎縮症(CCA:cortical cerebellar atrophy)がある.

・遺伝性の運動失調症では常染色体顕性(優性)遺伝性SCDが多く,原則的に

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