今日の診療
治療

球脊髄性筋萎縮症(Kennedy病,Kennedy-Alter-Sung病)
spinal and bulbar muscular atrophy(SBMA)
和泉唯信
(徳島大学大学院教授・臨床神経科学分野(脳神経内科))

頻度 あまりみない

治療のポイント

・リュープロレリン(リュープリンSR注のみ)が唯一の治療薬であり,禁忌事項に該当しなければ投与を検討する.

・リハビリテーションを実施する.

・耐糖能異常,脂質異常症,脂肪肝,肝障害などを合併することがあり治療する.

◆病態と診断

A病態

・球脊髄性筋萎縮症は,X連鎖潜性遺伝する,下位運動ニューロン障害をきたす疾患である.

下位運動ニューロン障害として線維束性収縮,筋力低下,筋萎縮と球麻痺(構音障害,嚥下障害),呼吸筋麻痺をきたす.女性化乳房,腹部膨隆,耐糖能異常,脂質異常症,脂肪肝,肝障害などを合併することがある.

B診断

・下位運動ニューロン障害と球麻痺があれば疑い,筋電図でその原因が神経原性であることを確認し,遺伝子診断でアンドロゲン受容体遺伝子内にあるCAGリピートの異常伸長(38以上)を確認して確定診断する.

・顔面筋を罹患することが多く,しかめ顔(facial

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