GLてんかん診療ガイドライン2018
治療のポイント
・てんかん治療の基本は薬物療法である.焦点てんかん(焦点発作)と全般てんかん(全般発作)では薬剤選択が異なる.
・新規抗てんかん発作薬のレベチラセタム・ラモトリギンは,焦点発作と全般発作の鑑別が難しい場合,妊娠可能年齢にある女性および高齢者の場合も含め,第1選択薬として広く用いられている.
・治療の最終目標は「副作用のない発作消失」である.患者のQOLを改善させるためには,発作のみならず副作用にも留意しなければならない.
・2種類の抗てんかん発作薬で発作消失しない場合は,すみやかにてんかん専門医にコンサルトすべきである.
◆病態と診断
A病態
・てんかんは,「大脳の神経細胞が過剰に興奮するために,一過性の症状(てんかん発作)が反復性に起こる慢性の脳の病気」と定義されている.
B診断
・てんかんは詳細な病歴聴取,脳波検査,MRIなどの脳画像検査により,以下の
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