診療支援
治療

フィッシャー症候群
Fisher syndrome(FS)
木村暁夫
(岐阜大学大学院准教授・脳神経内科学)

頻度 あまりみない

GLギラン・バレー症候群,フィッシャー症候群診療ガイドライン2024

治療のポイント

・類似する臨床像を呈する疾患の鑑別が重要である.

・重症化の予防と早期の回復を目的として,免疫療法を考慮する.

・免疫療法として免疫グロブリン大量静注(IVIg)療法を考慮する.

◆病態と診断

A病態

・フィッシャー症候群は,急性に発症・進行し,4週以内に停止する外眼筋麻痺運動失調四肢腱反射の低下ないし消失を三徴とする免疫性神経疾患で,ギラン・バレー症候群(GBS:Guillain-Barré syndrome)の亜型と考えられている.

・約9割の患者の血清中に,抗ガングリオシド抗体の1つであるIgG抗GQ1b抗体が検出される.

・GBSと同様,脳脊髄液検査において蛋白細胞乖離を認めることがある.

・純粋に三徴のみを呈する症例は少なく,GBSへ進展した場合には筋力低下を伴う.

・外眼筋麻痺に加えて高度の意

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら

トライアル申込ボタンを押すとトライアル申込ページに遷移します

トライアルの申し込みが完了しましたら,ライセンス情報更新ボタンを押してください