診療支援
治療

頸椎椎間板症
cervical disc disease
亀山 隆
(中部ろうさい病院・脳神経内科部長(愛知))

頻度 よくみる

GL1神経障害性疼痛薬物療法ガイドライン 改訂第2版(2016)

GL2頚椎症性脊髄症診療ガイドライン2020改訂第3版

治療のポイント

・保存的治療の原則は首の安静・良肢位保持で,頸椎運動に伴う動的圧迫因子を除くことにより,神経症候が軽減・安定化する.

・神経根症の根性疼痛および脊髄症の苦痛になるしびれ感には,神経障害性疼痛治療薬を使用する.

・上肢の運動障害が強い例,脊髄症で歩行障害をきたしている例,保存的治療で悪化する例は,手術適応となる.

◆病態と診断

A病態

・頸椎椎間板症には,若年者に多い椎間板ヘルニアによるもの(soft disc)と,中高年に多い頸椎症によるもの(hard disc)がある.

・椎間板ヘルニアは,椎間板線維輪が破綻して髄核が脱出するものである.頸椎症は,加齢に伴う退行変性により,椎間板が扁平化・膨隆し,椎体や椎間関節の骨棘形成や靱帯肥厚をきたすものである.

・症候

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら

トライアル申込ボタンを押すとトライアル申込ページに遷移します

トライアルの申し込みが完了しましたら,ライセンス情報更新ボタンを押してください