頻度 ときどきみる
GL1頭痛の診療ガイドライン2021
GL2国際頭痛分類第3版(2018)
治療のポイント
・痛みを軽減させる急性期治療が中心となる.
・発作の頻度などにより,頭痛を起こりにくくする予防薬の併用を考慮する.
・誘発因子となる飲酒やニトログリセリンの使用の有無を確認する.
◆病態と診断
A病態
・群発頭痛は一側の眼窩,眼窩周囲および側頭部などに出現する非常に激しい痛みで,頭痛と同側に流涙・結膜充血などの自律神経症状が出現する.
・三叉神経,顔面に分布する交感神経および副交感神経が関係するとともに,中枢神経系の病変として視床下部の関与が考えられている.
B診断
・「国際頭痛分類第3版」の診断基準により群発頭痛を診断する.
・一側性で眼窩周囲を中心に目がえぐられるような痛みを,就寝後に連日のように自覚する症例では,群発頭痛を疑う.
・持続時間は15~180分で片頭痛と比べ短く,頭痛と同側の結膜充血,鼻汁