診療支援
治療

前頭側頭葉変性症
frontotemporal lobar degeneration(FTLD)
池田 学
(大阪大学大学院教授・精神医学)

頻度 ときどきみる

GL認知症疾患診療ガイドライン2017

治療のポイント

・現時点で疾患修飾薬はなく,まず症候学をふまえたケア,行動療法などの非薬物療法を検討する.

・65歳までに発症した“3”以上の重症度の行動異常型前頭側頭型認知症(bvFTD:behavioral variant frontotemporal dementia)と意味性認知症(SD:semantic dementia)は特定疾患に指定されている.

◆病態と診断

・若年性認知症(65歳までに発症)の代表的疾患である.

・前頭側頭葉変性症(FTLD)は,著明な精神症状や行動障害,言語障害を主徴とし,前頭葉,前部側頭葉に病変の主座を有する,古典的ピック病をプロトタイプとした変性性認知症を包括した疾患概念である.臨床的には前頭側頭型認知症(FTD:frontotemporal dementia)とよばれ,最初に侵される領域に対応して出現す

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら

トライアル申込ボタンを押すとトライアル申込ページに遷移します

トライアルの申し込みが完了しましたら,ライセンス情報更新ボタンを押してください