◆病態と診断
A病態
・器質性精神疾患は,頭部外傷,脳腫瘍,脳炎,脳血管障害,感染症(神経梅毒など)などの直接原因(脳器質因)により,神経回路網が障害されることで起こる.
・精神症状の出現と脳器質因の時間的関連,精神症状と関連する脳領域の障害を評価する.
・近年,神経自己抗体による精神症状(自己免疫性精神症),COVID-19後遺症の脳症(抑うつなど)がトピックスである.
・急性期は軽度意識障害による不穏・せん妄・幻覚妄想,回復期は不安・抑うつ,慢性期は脳障害による認知機能障害・易怒性興奮・脳波異常を伴う症候性てんかんを認める.
B診断
・脳器質性疾患の診断には,病歴聴取,身体診察,画像検査,採血,腰椎穿刺などが必要である.意識障害の診断には,脳波による徐波検出が有用である.
・急速(日単位),時間単位の周期性,非典型な経過は,脳器質性疾患による精神症状を疑う.
◆治療方針
原則,脳器質性疾患の治療が優先さ
関連リンク
- 治療薬マニュアル2025/レンボレキサント《デエビゴ》
- 治療薬マニュアル2025/スボレキサント《ベルソムラ》
- 治療薬マニュアル2025/トラゾドン塩酸塩《デジレル レスリン》
- 治療薬マニュアル2025/リスペリドン《リスパダール》
- 治療薬マニュアル2025/クエチアピンフマル酸塩《セロクエル》
- 治療薬マニュアル2025/アセナピンマレイン酸塩《シクレスト》
- 治療薬マニュアル2025/ブロナンセリン《ロナセン》
- 治療薬マニュアル2025/ハロペリドール《セレネース》
- 治療薬マニュアル2025/ボルチオキセチン臭化水素酸塩《トリンテリックス》
- 治療薬マニュアル2025/ミルタザピン《リフレックス レメロン》
- 治療薬マニュアル2025/抑肝散
- 治療薬マニュアル2025/バルプロ酸ナトリウム《セレニカ デパケン》
- 治療薬マニュアル2025/ラコサミド《ビムパット》
- 今日の治療指針2025年版/統合失調症(初回エピソード)
- 今日の治療指針2025年版/がん患者の精神医学的問題
- 今日の治療指針2025年版/小児の自閉スペクトラム症(アスペルガー障害を含む)