頻度 よくみる
GL新アルコール・薬物使用障害の診断治療ガイドライン(2018)
治療のポイント
・治療拒否,不安,焦燥感などの精神症状と肝機能障害などの臓器障害が併存する.精神科と内科の連携が必要である.
・ビタミンB1 欠乏によるウェルニッケ・コルサコフ症候群,ナイアシン欠乏によるペラグラ,アルコール離脱せん妄の初期症状などは見逃されやすい.
・断酒は患者にとって困難な目標であり,短期間では達成できない.非対決的かつ長期的な視野で治療を行う.
・減酒治療は重症例では無効である.ガイドラインを参照のこと.
◆病態と診断
A病態
・アルコール依存症とは,飲酒に対するコントロールを喪失し,身体的・心理的・社会的な健康を失う精神疾患である.
・アルコール性肝障害,糖尿病,骨粗鬆症,膵炎,癌,食道静脈瘤,栄養障害,外傷など多彩な身体合併症を有する.
・身体依存・精神依存を有し,離脱症状(禁断症状)や強烈な飲酒欲求(渇
関連リンク
- 治療薬マニュアル2025/ジアゼパム《セルシン ホリゾン》
- 治療薬マニュアル2025/ロラゼパム《ワイパックス》
- 治療薬マニュアル2025/アカンプロサートカルシウム《レグテクト》
- 治療薬マニュアル2025/ジスルフィラム《ノックビン》
- 治療薬マニュアル2025/シアナミド《シアナマイド》
- 治療薬マニュアル2025/ナルメフェン塩酸塩水和物《セリンクロ》
- 今日の治療指針2025年版/アルツハイマー病のBPSD
- 今日の治療指針2025年版/双極症,躁状態
- 今日の治療指針2025年版/睡眠障害(不眠)
- 標準的医療説明/依存症(アルコール依存症を中心に)
- 新臨床内科学 第10版/(2)アルコール依存症
- 今日の精神疾患治療指針 第2版/アルコール使用障害
- 今日の小児治療指針 第17版/薬物乱用