頻度 ときどきみる
治療のポイント
・可能な限りすみやかに被疑薬を終了する.
◆病態と診断
・原因薬剤の特定はその薬剤を終了し,その結果を確認しないと難しい.
・薬剤使用中に精神症状を認めれば,その薬剤が原因である可能性を常に意識する.
A精神症状の原因となる代表的な薬剤例
・「DSM-5-TR精神疾患の診断・統計マニュアル」(医学書院,2023)や添付文書をもとに作成した.
1.主な精神症状と薬剤
・せん妄:アルコール(中毒,離脱),睡眠薬,抗不安薬,抗ウイルス薬,麻薬性鎮痛薬,抗パーキンソン薬,H2 受容体阻害薬,副腎皮質ステロイド
・幻覚や妄想:アルコール,麻薬性鎮痛薬,抗コリン薬,抗ヒスタミン薬,β受容体遮断薬,クロニジン,抗真菌薬,抗パーキンソン薬,一部の化学療法,副腎皮質ステロイド,抗うつ薬,ジスルフィラム,イソトレチノイン,毒物では抗コリンエステラーゼ薬,有機リン酸系殺虫剤,一酸化炭素,二酸化炭