Ⅰ.パニック症
頻度 よくみる
治療のポイント
・薬は選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)が中心だが,投与には注意が必要である.
・うつ状態の続発が多く,双極症の合併もまれではないので専門医への相談が望ましい.
◆病態と診断
・パニック発作の反復が主症状である.
・パニック発作では,強烈な恐怖・不安感ならびに交感神経興奮時と同様の諸症状(動悸,震え,窒息感,胸部不快感,めまい感,冷感・しびれ感)が数分でピークに達する.「このまま死ぬ・発狂するのでは」などの恐怖をしばしば伴う.
・「予期せぬ」パニック発作の反復,が正式な診断には必要だが,実際に発作は,乗り物,体育館やホール,美容院,歯科治療,MRI検査など,患者が発作再発をおそれる場所・状況で再発しやすい.
・再発への恐怖から,そのような場所・状況に行けなくなりやすい(広場恐怖症).
・心疾患,甲状腺機能亢進など,頻脈や交感神経の活動亢進などを起こす疾