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ニュートピックス
・近年,俳優やアイドルなどの著名人が強迫症を患っていることをカミングアウトしたことがニュースとして大きく取りあげられ,一般に病名が周知される契機となった.
治療のポイント
・強迫の症状のサブタイプと重症度評価,治療反応性評価のために,「自己記入式 YALE-BROWN 強迫観念・強迫行為評価スケール(Y-BOCS)」(日本不安症学会のWebサイトからダウンロード可能)を用いるとよい.
◆病態と診断
A病態
・強迫観念(意思に関係なく繰り返し頭に生じる思考や衝動)と強迫行為(強迫観念による不快感・不安感を和らげるためにとられる繰り返しの儀式的な行動)を特徴とする.
・サブタイプとして,①汚いと思って,手洗いや消毒がやめられない洗浄強迫(不潔恐怖),②誰かや自分に危害が及ぶ可能性を考えてしまって,確認がやめられない確認強迫(加害恐怖,被害恐怖),③嫌な考えが浮かんでしまったと