今日の診療
治療

振動障害
hand-arm vibration syndrome
中村裕之
(金沢大学大学院教授・衛生学・公衆衛生学)

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治療のポイント

・振動障害は,手持ち振動工具からの手腕振動に長期間曝露された手腕系の職業病である.

・いずれの職業病にも当てはまることであるが,第1次予防が最も重要であり,それに続くのは第2次予防としての早期発見である.

◆病態と診断

A病態

・振動障害は,チェンソーや削岩機などの手持ち振動工具を長期間用いたことによって生じる手腕系の障害であり,この慢性の手腕振動に対する曝露により白指症(レイノー現象)などの末梢循環障害,末梢神経障害骨・関節障害が産業医学上の問題となる.

・地ならし機などの車両を操作する際や,家屋の揺れに際して全身に曝露される全身振動があり,その影響として胃腸障害や頭痛,睡眠障害などの自律神経系の症状や泌尿器系の症状があるが,手腕振動による振動障害の影響とは明確に区別しなければならない.

B診断

・わが国で一般に行われている振動障害の診断方法は,1975年10月の労働

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