頻度 ときどきみる
治療のポイント
・骨折の合併症は,発現時期によって急性期合併症,早期合併症,遅発期合併症,晩期合併症に分類できる.
・急性期合併症は受傷直後に生じ,コンパートメント症候群,神経血管損傷,脂肪塞栓症などがある.早期合併症は数日~数週間で生じ,感染症,深部静脈血栓症,肺塞栓症などがある.遅発期合併症は数週間~数か月で生じ,偽関節,変形治癒,骨髄炎などがある.晩期合併症は数か月~数年で生じ,慢性骨髄炎,変形性関節症,骨成長障害などがある.
・このうち急性期合併症は初期評価での正確な診断と迅速な介入が必要不可欠である.コンパートメント症候群,神経血管損傷などの病態では早期発見が重要となり,さらに迅速な処置が必要となる.
◆病態と診断
Aコンパートメント症候群
・骨折周囲の筋区画(コンパートメント)内圧上昇によって組織の血流障害を引き起こす.好発部位としては下腿や前腕で生じることが多いが,筋区