今日の診療
治療

慢性足関節不安定症
ankle ligament injury
張 成虎
(地域医療機能推進機構東京新宿メディカルセンター・整形外科医長)

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治療のポイント

・新鮮足関節捻挫後に捻挫を繰り返すようになった場合には慢性足関節不安定症を疑う.

・保存療法では腓骨筋トレーニング,バランスエクササイズ,多関節協調運動などを通じて身体機能の改善を図る.

・保存療法無効例や早期復帰希望のアスリートでは手術適応になる場合がある.

◆病態と診断

A病態

・典型的な受傷機転は足関節内がえし捻挫であり,前距腓靭帯と踵腓靭帯から構成される足関節外側靭帯が高頻度に損傷する.

・重症例では後距腓靭帯へと損傷が拡大し,足関節内側に位置する三角靭帯の損傷や距骨骨軟骨障害を合併することも珍しくない.

・新鮮足関節捻挫の30%の症例は適切な保存療法を行っても足関節の不安定感や疼痛が残存する慢性足関節不安定症に移行する.

・不安定性をもたらす因子は機械的不安定性(病的な関節弛緩性,関節運動制限,滑膜変化,関節変性などにより生じる)と,機能的不安定性(固有受容感覚低下,

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