頻度 あまりみない
治療のポイント
・急性期には頸部,体幹を固定し,体動による脊髄の2次損傷を起こさないように注意する.
・神経学的診察,画像検査を迅速に進め,脊髄損傷高位を推定する.呼吸・循環などをモニタリングし,全身管理にも努める.
・不安定型の脊椎損傷を伴う場合など手術治療が必要な場合は,迅速に専門医に連絡,相談する.
・急性期の治療後はリハビリテーションを行い,機能改善,社会復帰を目指す.
◆病態と診断
A病態
・交通事故や転落などにより,脊椎に過度の外力が加わることで脊柱管内の脊髄が損傷される病態である.脊椎骨折や脱臼などの脊椎損傷を伴う場合と,脊椎損傷を伴わない非骨傷性脊髄損傷がある.
・高齢者では脊椎の加齢性変化や靭帯骨化症により,すでに脊髄圧迫がある状態で,転倒などの軽微な外傷が加わることで脊髄損傷を起こす場合があり,近年増加傾向がみられる.
・わが国における外傷性脊髄損傷の頻度は人口100万