頻度 よくみる(海外では3~6%,本邦は5.9%で男性に多いという報告がある.スポーツ種目では,野球>サッカー,陸上競技,バスケットボール,などの選手に多い)
GL腰痛診療ガイドライン2019 改訂第2版
治療のポイント
・2週間以上継続する腰痛があり,スポーツ経験がある発育期の症例では30~46%で腰椎分離がみられたという報告があり,整形外科専門医への受診を促す.
・スポーツ選手や不随意運動を有するアテトーゼ型脳性麻痺患者の腰痛では腰椎分離の可能性があり,整形外科への受診を勧める.
・初期や進行期では分離部の骨癒合が期待されるため,骨癒合を目指す.一方,終末期では期待できないことから,腰痛のコントロールや早期のスポーツ復帰を進める.
◆病態と診断
A病態
・頭側の下関節突起と尾側の上関節突起の間の関節突起間部(pars)に生じる疲労骨折で,第5腰椎に好発する.
・下位腰椎の前弯,傍脊柱筋や大腿四頭筋および