診療支援
治療

腎・尿管結石
renal and ureteral calculi
柑本康夫
(和歌山県立医科大学准教授・泌尿器科)

頻度 よくみる〔人口10万人対年間138人(男性:192人,女性:87人)〕

GL尿路結石症診療ガイドライン第3版(2023)

ニュートピックス

・2023年8月に尿路結石症診療ガイドライン第3版が出版された.

治療のポイント

・疝痛発作時には迅速に疼痛緩和を行う.

・10mm未満の尿管結石では自然排出が期待できるが,10mm以上の腎・尿管結石では手術を考慮する.

・閉塞性腎盂腎炎や腎機能障害を合併する場合は,尿路ドレナージを考慮する.

・再発率が高いため,再発予防が重要である.

◆病態と診断

A病態

・腎・尿管結石は,尿中に排泄されたカルシウムなどが結晶化し尿路内で固化したものである.

・病因は,尿中に排泄される促進物質(カルシウム,シュウ酸,尿酸)の増加,抑制物質(クエン酸,マグネシウム)の低下,尿の酸性化/アルカリ化などであるが,原発性副甲状腺機能亢進症,尿路感染症,シスチン尿症などの基礎疾患がみられること

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら

トライアル申込ボタンを押すとトライアル申込ページに遷移します

トライアルの申し込みが完了しましたら,ライセンス情報更新ボタンを押してください