診療支援
治療

膀胱腫瘍
bladder cancer
菊地栄次
(聖マリアンナ医科大学主任教授・腎泌尿器外科学)

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GL膀胱癌診療ガイドライン2019 年版[増補版]

治療のポイント

・筋層非浸潤性膀胱癌に対しては,経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT:transurethral resection of bladder tumor)により腫瘍を完全切除する.再発予防目的に膀胱内薬物注入療法が施行される.

・筋層浸潤性膀胱癌の標準治療は,膀胱全摘除術である.予後向上を目的に周術期補助療法が施行される.

・転移性膀胱癌の一次治療はプラチナベースの全身化学療法+(アベルマブ維持療法),二次治療はペムブロリズマブ,三次治療はエンホルツマブベドチンである.

◆病態と診断

A病態

・男女比はおよそ3:1で,65歳以上が約9割を占める.

・症状としては無症候性肉眼的血尿が重要である.顕微鏡的血尿と合わせると,血尿は膀胱癌の80%以上に認められる.

・膀胱癌は臨床的特徴,治療方針の違いから,筋層非浸潤性膀胱癌,筋層浸潤

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