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GLJAID/JSC感染症治療ガイド2023
ニュートピックス
・「JAID/JSC感染症治療ガイド2023」が発刊され,適正な感染症診療と抗菌薬使用を目指す指針が示された.
治療のポイント
・グラム陰性桿菌において基質特異性拡張型β-ラクタマーゼ(ESBL)産生菌およびキノロン耐性菌の割合は増加傾向にあり,単純性膀胱炎の場合,原因菌が不明な場合にはβ-ラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリン系薬を第1選択とする.
・可能な限り尿沈渣の検鏡やフローサイトメトリーによる原因菌推定を行い,β-ラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリン系薬に感受性がないグラム陽性球菌が疑われるか検出されている場合にはキノロン系薬を,ESBL非産生グラム陰性桿菌が疑われるか検出されている場合にはセフェム系薬を選択する.
・男性の急性単純性膀胱炎はまれであり,基礎疾患の検索と治療が必要となる.
◆病態と診断
A病態
・膀胱炎
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