頻度 あまりみない
GL泌尿器外傷診療ガイドライン 2022年版
治療のポイント
・膀胱損傷の治療は,腹膜外損傷であれば尿道カテーテル留置による保存的治療,腹膜内損傷であれば損傷部の外科的修復が原則となる.
・外傷性の尿道損傷では,まず膀胱瘻造設を行って3か月程度損傷部の安静を保つ.その後続発する尿道狭窄に対しては,経尿道的治療よりも尿道形成術が推奨される.
・陰茎損傷では,陰茎折症であれば,即時の海綿体白膜の修復を行う.また,陰茎切断の場合は,可能であれば陰茎の再接合術を行う.
Ⅰ.膀胱損傷
◆病態と診断
A病態
・発生部位としては腹膜外破裂と腹膜内破裂に分類される.
・腹膜外破裂の原因は,交通外傷による骨盤骨折を伴う鈍的外傷が最も多い.腹膜内破裂は,膀胱充満時に外力が加わることにより膀胱内圧が上昇することで生じ,最も脆弱な膀胱頂部に好発する.
・医原性では,経尿道的膀胱腫瘍切除術や産婦人科手術をはじめとする