今日の診療
治療

前立腺癌
prostate cancer
藤田和利
(近畿大学主任教授・泌尿器科学)

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GL前立腺癌診療ガイドライン 2023年版

◆病態と診断

A病態

・50歳以降の高齢男性に多く発症する.前立腺癌の家族歴がある男性では2~3倍に前立腺癌発症リスクが増加する.遺伝性乳癌卵巣症候群やリンチ症候群でも前立腺癌の発症リスクが高くなる.

B診断

血中PSAが前立腺癌の診断スクリーニングに用いられる.PSA4.0ng/mL以上がカットオフ値であるが,50~64歳では3.0ng/mLがカットオフ値として推奨されている.一方,前立腺炎や前立腺肥大症でも上昇するため特異度の点で問題がある.free PSAとtotal PSAの比であるF/T比やPSAの前駆体である[-2]proPSAとそれに関連するプロステートヘルスインデックス(phi)や,糖鎖マーカーであるS2,3PSAも生検を行う判断として用いられる.

・PSA検査による前立腺癌検診は転移癌罹患率低下,前立腺癌死亡率低下の効果が得

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