今日の診療
治療

精巣腫瘍
testicular tumor
中根慶太
(岐阜大学大学院准教授・泌尿器科学)

頻度 あまりみない

GL精巣腫瘍診療ガイドライン2015年版

治療のポイント

・高位精巣摘除術が必要である.

・セミノーマ・非セミノーマで治療が異なる.

・転移がある症例では,抗癌化学療法を行う必要があるが,治癒率は高い.

・非セミノーマでは,腫瘍マーカーが正常化したあとに残存腫瘍を切除する.

◆病態と診断

A病態

・発生頻度は1~2人/10万人で,好発年齢は20~30代である.

・精巣の悪性腫瘍はセミノーマと非セミノーマに分けられる.

・最も多い組織型はセミノーマで,35~50%を占める.

・非セミノーマは胎児性癌(embryonal carcinoma),卵黄嚢腫瘍思春期後型(yolk sac tumor),絨毛性腫瘍(trophoblastic tumors)がある.

B診断

・患側精巣の無痛性腫大をきたし,触診では表面不整で硬い腫瘤を触知する.

・鑑別疾患は陰嚢水腫,鼠径ヘルニア,精巣上体炎などである.精巣超音

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