Ⅰ.精巣上体炎
頻度 よくみる
GL1JAID/JSC感染症治療ガイド2023
GL2性感染症診断・治療ガイドライン2020
治療のポイント
・陰嚢痛をきたす他疾患との鑑別を行うために,それ以外の症状や所見(発熱の有無,陰嚢の詳細な触診,尿検査,血液生化学検査,超音波検査)が必要かつ有用である.
・性的活動のある若年者ではクラミジアまたは淋菌といった性感染症を起因菌としていることが多く,それを念頭において加療する.
・それ以外の年齢では大腸菌を代表とする下部尿路感染症の起因菌を念頭に抗菌薬投与で加療する.
・小児では尿路感染症と下部尿路奇形または包茎と関連することがある.中・高齢者では前立腺肥大症・尿路感染症・尿道カテーテル留置などの尿路操作と関連することが多い.それらの原因に対する治療も必要である.
◆病態と診断
A病態
・急性精巣上体炎は精巣上体の急性炎症で,ほとんどは病原菌が尿道から精管を経て精巣上体に到
関連リンク
- 治療薬マニュアル2025/レボフロキサシン水和物《クラビット》
- 治療薬マニュアル2025/シタフロキサシン水和物《グレースビット》
- 治療薬マニュアル2025/セフトリアキソンナトリウム水和物《ロセフィン》
- 治療薬マニュアル2025/セフォゾプラン塩酸塩《ファーストシン》
- 治療薬マニュアル2025/アジスロマイシン水和物《ジスロマック》
- 治療薬マニュアル2025/ドキシサイクリン塩酸塩水和物《ビブラマイシン》
- 治療薬マニュアル2025/スペクチノマイシン塩酸塩水和物《トロビシン》
- 今日の治療指針2025年版/急性乳腺炎,乳輪下膿瘍
- 今日の治療指針2025年版/血精液症
- 内科診断学 第4版/悪寒,発熱
- 新臨床内科学 第10版/1 肛門周囲膿瘍,痔瘻
- 新臨床内科学 第10版/1 急性腎盂腎炎,慢性腎盂腎炎
- 今日の診断指針 第9版/膿尿・細菌尿