診療支援
治療

排尿困難
difficulty of voiding(urination)
木下秀文
(関西医科大学主任教授・腎泌尿器外科学)

頻度 よくみる

GL1男性下部尿路症状・前立腺肥大症診療ガイドライン(2017)

GL2女性下部尿路症状診療ガイドライン[第2版](2019)

◆病態と診断

A病態

・排尿は膀胱に尿をためる蓄尿機能と膀胱内の尿を体外へ排出する尿排出機能からなる.これらの機能は,膀胱排尿筋,内尿道括約筋(平滑筋),外尿道括約筋(横紋筋)と,これらを調整する末梢神経,中枢神経が関与する.

・排尿困難の明確な定義はないが,患者の訴えとしては尿意があるにもかかわらず尿が出ない,出しにくい状態を指すことが多い.

・排尿困難は膀胱より遠位の尿路が閉塞する下部尿路閉塞または膀胱排尿筋の異常により出現することが多く,両者が混在している場合もある.症状が排尿困難のみであることはまれで多くはその他の下部尿路症状を伴う.

・下部尿路閉塞は男性に多く,男性で最も多いのは前立腺肥大症である.まれではあるが,局所進行性前立腺癌が原因になることもある

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら

トライアル申込ボタンを押すとトライアル申込ページに遷移します

トライアルの申し込みが完了しましたら,ライセンス情報更新ボタンを押してください