診療支援
治療

紫外線療法
ultraviolet phototherapy
安部正敏
(廣仁会札幌皮膚科クリニック・院長)

ニュートピックス

・紫外線療法に用いられる照射機器は,近年改良がめざましく,LEDを光源とする機器も登場した.これにより照射効率が向上し,より短時間での照射も可能となった.

治療のポイント

・難治性慢性皮膚疾患に有効な治療法であるが,作用波長を踏まえ照射機器を適宜選択する.

・ナローバンドUVB療法を行う際,中波紫外線療法として算定可能な疾患は,乾癬,類乾癬,掌蹠膿疱症,菌状息肉症,悪性リンパ腫,慢性苔癬状粃糠疹,尋常性白斑,アトピー性皮膚炎,円形脱毛症に限られる点に注意する.

◆病態と診断

・紫外線は,皮膚に存在するDNAやポルフィリン体などの紫外線吸収物質もしくは外部から投与した紫外線感受性物質に吸収されることで,物理化学反応が惹起される.本療法は,それにより産生された生理活性物質が皮膚組織へ直接もしくは局所に存在する免疫担当細胞に作用することで効果を発揮する.

・近年注目を集めるエキシマとはexc

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら

トライアル申込ボタンを押すとトライアル申込ページに遷移します

トライアルの申し込みが完了しましたら,ライセンス情報更新ボタンを押してください