診療支援
治療

接触皮膚炎
contact dermatitis
井川 健
(獨協医科大学主任教授・皮膚科学)

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GL接触皮膚炎診療ガイドライン2020

治療のポイント

・原因の特定を行い,原因の除去を図りつつ薬物治療を行う.

・部位と炎症の強さを考えた外用薬を選択する.

◆病態と診断

A病態

・接触皮膚炎とは,「外来性の刺激物質や抗原が皮膚に接触することによって発症する湿疹性の炎症反応」と定義されており,原因から「刺激性」と「アレルギー性」に分類される.

湿疹とは,「外的,内的刺激に対する表皮・真皮上層を場とし,かゆみ,ヒリヒリ感を伴う可逆性の炎症反応で,組織学的に表皮細胞間浮腫,海綿状態から水疱形成に至る特徴をもち,臨床的に湿疹三角に示されるように,紅斑,丘疹,小水疱から苔癬化に至る可能性を有する皮疹から成り立つ皮膚疾患の総称」である.

B診断

・臨床的に湿疹性の病変を呈するものは,まず,本疾患を疑うことが重要である.「全身性接触皮膚炎・接触皮膚炎症候群」のタイプを除いて,基本的には,原因物質が接触

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