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治療のポイント
・紅皮症の診断は臨床的に容易であるが,原因疾患の見極めが重要である.
・原因疾患に応じた治療が必要になる.
◆病態と診断
A病態
・紅皮症とは,全身の90%以上に紅斑,紅潮を生じた状態を指す症候名である.
・既存の皮膚疾患が進展した続発性紅皮症がほとんどである.主要な原因としては,乾癬性,薬剤性,菌状息肉症やセザリー症候群などの悪性腫瘍に伴うものが挙げられる.
・上記以外の原因としては,自己免疫性水疱症,感染症,内臓悪性腫瘍などが挙げられる.
・発熱や脱水,低蛋白血症,浮腫をきたす.
B診断
・原因疾患の特定のために,既存の皮膚疾患の有無,薬歴などを詳細に問診する.皮膚生検が必要になる場合が多い.
◆治療方針
原因疾患の検索や,脱水,低蛋白血症などの管理のため,入院治療が必要になる.
A乾癬性紅皮症の場合
Px処方例 外用療法として1)を用いつつ,2),3)のいずれかを用いる.
1)ジフ
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