今日の診療
治療

じん麻疹・血管性浮腫
urticaria,angioedema
森脇昌哉
(広島大学大学院・皮膚科学)

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GL1蕁麻疹診療ガイドライン2018

GL2遺伝性血管性浮腫(HAE)ガイドライン 改訂2014年版

治療のポイント

・じん麻疹の多く(7割程度)は特発性であり,原因を特定できることは少ない.原因特定のために推奨される検査はなく,詳細な問診が重要である.

・血管性浮腫は皮膚以外の臓器にも浮腫を起こし,喉頭浮腫による呼吸困難や腸管浮腫による腹痛を呈する場合がある.喉頭浮腫は致命的になることがあり,注意が必要である.

◆病態と診断

A病態

・じん麻疹では,皮膚マスト細胞が何らかの機序により脱顆粒し,皮膚組織内に放出されたヒスタミンをはじめとする化学伝達物質が皮膚微小血管と神経に作用して血管拡張(紅斑),血漿成分の漏出(膨疹),およびかゆみを生じる.マスト細胞はⅠ型アレルギーの機序で活性化されることが知られているが,原因として特定の抗原を同定できることは少ない.

・血管性浮腫は皮膚,粘膜の限局した

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