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GL痒疹診療ガイドライン2020
ニュートピックス
・2023年,結節性痒疹の治療薬としてデュピルマブが使用可能となり,治療の選択肢が増えた.
治療のポイント
・①四肢に結節が出現する結節性痒疹,②側腹部にじん麻疹様の紅斑と丘疹が集簇する多形慢性痒疹,③表皮内水疱を伴った丘疹が孤立性に分布する(ほかに分類されない)痒疹,の3病型に大別されるが,いずれの病型もガイドラインの治療方針は同一である.ただし,保険適用外の治療法の記載も多い.
・難治の場合は,基礎疾患の積極的な検索や類天疱瘡などの難病との鑑別が必要である.
・副作用発現予防のため,効果が乏しい場合には治療を漫然と継続せず,適切に専門医にコンサルトする.
◆病態と診断
A病態
・真皮上層においてアレルギー反応が生じると,瘙痒を伴う紅斑や丘疹が出現し,掻破が慢性化すると表皮肥厚をきたす.もっぱら結節が目立つものを結節性痒疹とよぶ.
B診断
・特