今日の診療
治療

薬疹
drug eruption
濱 菜摘
(新潟大学大学院准教授・皮膚科学)

頻度 よくみる

治療のポイント

・薬疹にはあらゆる皮疹のタイプの臨床病型があることから,その種類と特徴を把握しておきつつ皮疹出現時に薬疹を疑う姿勢が求められる.

・軽症のタイプの薬疹の頻度は高いが,発症早期には重症薬疹との鑑別が困難であるため,重症を疑う場合には早期に専門医にコンサルトする.

・免疫チェックポイント阻害薬,抗体薬物複合体などの抗悪性腫瘍治療薬による薬疹のなかには非アレルギー性の機序であるものも含まれ,原因薬剤の継続が可能である場合もある.

◆病態と診断

A病態

・薬疹とは,全身投与された薬剤またはその代謝産物によって引き起こされる皮疹や粘膜疹の総称である.

・アレルギー性と非アレルギー性の発症機序が考えられているが,多くはⅣ型アレルギー機序により,一般的には既感作であれば薬剤投与後数時間~数日程度で発症し,未感作であれば感作成立後(10日~2週間ほど)に発症する.

・薬剤がハプテンとして細胞

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