診療支援
治療

掌蹠膿疱症
palmoplantar pustulosis(PPP)
葉山惟大
(日本大学准教授・皮膚科学)

頻度 よくみる(10万人あたり120人)

GL掌蹠膿疱症診療の手引き 2022

ニュートピックス

・抗IL-17A/F製剤であるブロダルマブが,ほかの治療で効果が得られない掌蹠膿疱症に適用となった.

治療のポイント

・外用療法と全身療法を症状に応じて組み合わせる.病巣感染の精査や禁煙など原因除去も重要である.

◆病態と診断

・掌蹠膿疱症は手掌や足底に生じる無菌性の水疱膿疱からなる疾患である.胸肋鎖関節や仙腸骨関節などに骨関節症状を伴うことがある.中年女性に好発し,喫煙者が多い.

・掌蹠膿疱症の病因はまだ不明な点が多いが,病巣感染喫煙が悪化因子である.

・掌蹠膿疱症の診断は臨床的に行う.診療の手引きでは「手掌と足底,あるいは,その何れかの部位に新旧の無菌性膿疱を多発する疾患である.膿疱に混じて水疱を同時期にみることがある.消長を繰り返しながら慢性の経過を辿る」と定義されている.

・感染症,ほかの膿疱性疾患,

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