今日の診療
治療

魚鱗癬
ichthyosis
乃村俊史
(筑波大学教授・皮膚科)

頻度 あまりみない

GL水疱型先天性魚鱗癬様紅皮症ガイドライン(2008)

治療のポイント

・尋常性魚鱗癬・X連鎖性魚鱗癬ではヘパリン類似物質,それら以外では白色ワセリンが好まれる.

・重症例ではエトレチナートの内服を検討する.

◆病態と診断

A病態

・出生時または出生後の比較的早期から乾燥肌をきたす,遺伝性の疾患群である.

・主な病型は,尋常性魚鱗癬,X連鎖性魚鱗癬,表皮融解性魚鱗癬,表在型表皮融解性魚鱗癬,ichthyosis with confetti,ロリクリン角皮症,葉状魚鱗癬,先天性魚鱗癬様紅皮症,道化師様魚鱗癬である.

B診断

・診断は視診と病理所見によりなされ,遺伝子検査で確定診断ができる.代表的な原因遺伝子は,かずさ遺伝子検査室で検査可能である.

・出生時に症状がなければ,尋常性魚鱗癬かX連鎖性魚鱗癬である.前者は後者よりも軽症である.X連鎖性魚鱗癬は通常,男性が罹患する.

・びらんや水疱を生じ

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