診療支援
治療

皮膚筋炎(皮膚科)
dermatomyositis
沖山奈緒子
(東京科学大学大学院主任教授・皮膚科学)

頻度 ときどきみる

GL多発性筋炎・皮膚筋炎診療ガイドライン(2020 年暫定版)

治療のポイント

・皮膚症状に対する治療方針は,全身症状や悪性腫瘍の合併を考慮して立案する.

◆病態と診断

A病態

・炎症性筋疾患のうち,特異的皮疹を呈するものを皮膚筋炎と分類する.筋炎特異的自己抗体が検出され,自己免疫が病態の基盤である.

B診断

・確立された診断的価値のある皮膚症状は,ヘリオトロープ疹ゴットロン丘疹/徴候である.

・抗MDA5抗体,抗Mi-2抗体,抗TIF1γ抗体,抗SAE抗体,抗NXP2抗体,抗ARS抗体(抗Jo-1抗体を含む)が検出されるが,抗ARS抗体陽性例は抗合成酵素症候群として独立疾患ともされる.

・皮疹の生検病理組織像は,時にinterface dermatitisを呈し,ムチン沈着が高頻度にみられるが,特異的な所見はない.

◆治療方針

 筋炎と間質性肺疾患が主な治療標的である.高用量ステロイドに加

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら

トライアル申込ボタンを押すとトライアル申込ページに遷移します

トライアルの申し込みが完了しましたら,ライセンス情報更新ボタンを押してください