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GL神経障害性疼痛薬物療法ガイドライン 改訂第2版(2016)
治療のポイント
・免疫抑制状態であれば重症化しやすく,入院加療が望ましい.
・角膜炎,髄膜炎などの合併症に注意する.
◆病態と診断
A病態
・帯状疱疹は水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV:varicella-zoster virus)感染により生じる.水痘はVZVの初感染として現れ,VZVは脊髄後根神経節に潜伏感染する.宿主の免疫低下に伴いVZVが再活性化し,神経支配に一致して皮疹が出現する.
B診断
・神経の走行に沿い,片側性に紅斑と水疱が生じる.免疫抑制状態では大きな水疱や血疱が生じ,汎発疹がみられることがある.三叉神経第一枝領域の帯状疱疹でみられる角膜炎など,神経領域に特徴的な合併症に注意する.
・発熱,頭痛などを伴うときは,髄膜炎の合併も疑う.Tzanck testによりウイルス性巨細胞が観察される.デルマクイックVZVにより
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