診療支援
治療

乳房外パジェット病
extramammary Paget's disease(EMPD)
斎藤勇輝
(新潟大学大学院・皮膚科学)

頻度 あまりみない

GL皮膚悪性腫瘍ガイドライン第3版 乳房外パジェット病診療ガイドライン 2021

ニュートピックス

・国内でHER2陽性の進行期乳房外パジェット病に対してHER2阻害薬であるトラスツズマブエムタンシン治療の第Ⅱ相臨床試験が進行している.

・2024年2月,ニボルマブの適応に「根治切除不能な進行・再発の上皮系皮膚悪性腫瘍」が追加され,乳房外パジェット病についても保険適用がなされるようになった.

治療のポイント

・外科切除が基本.肉眼的境界が不明瞭な部位に関しては,マッピング生検術を施行する.

・保険適用薬のfirst lineとして,進行例にはニボルマブによる化学療法を検討する.ただし,ドセタキセル点滴静注も治療選択肢として考慮される.

・進行期乳房外パジェット病は高齢患者が多く,治療法選択の際には,安全性も考慮し決定する.

◆病態と診断

A病態

・アポクリン汗器官細胞から生じた腺癌と考えられ

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