診療支援
治療

褥瘡
pressure ulcer(pressure injury)
岡田克之
(桐生厚生総合病院・副院長(群馬))

頻度 よくみる

GL1褥瘡予防・管理ガイドライン 第5版(2022)

GL2創傷・褥瘡・熱傷ガイドライン(2023)―2 褥瘡診療ガイドライン(第3版)

治療のポイント

・褥瘡の治療を考える前に,その褥瘡の原因とその理由を考える.リスクアセスメントによる予防に尽力する.

・褥瘡の急性期は,創状態が日々変化するので,慎重な経過観察を要する.

・難治な慢性創傷の管理には,バイオフィルムの除去を含む創傷衛生の観点が重要である.

・人生の最終段階では防ぎきれない褥瘡もあり,苦痛のない褥瘡ケアを目指す.

・創傷管理関連の特定行為研修を修了した看護師へのタスク・シフトも有用である.

◆病態と診断

A病態

・褥瘡は外力によって生じ,自立度の低下,低栄養,拘縮,過湿潤などが関連する.

・体重(自重)の反作用として身体に加わる応力が皮膚・軟部組織に3次元的に働くことで虚血性の傷害をきたす.

・褥瘡は主に骨突出部に生じる.特に骨の近傍

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