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治療のポイント
・婦人科的原疾患が判明している慢性骨盤痛であれば,責任病巣に対する治療が優先されるが,原疾患が判明していない場合は鎮痛を中心とした対症療法になる.
・原疾患がはっきりしない周期的疼痛はホルモン剤が効果を示す可能性があるが,そうでない場合は抗うつ薬,抗けいれん薬などが中心となる.
・原疾患が判明していない状況での外科的介入は慢性骨盤痛にはあまり効果がないようであるが,審査腹腔鏡は1つの手段である.
◆病態と診断
A病態
・国際疼痛学会は,2020年に国際疾病分類第11版(ICD-11)に合わせた疼痛の分類をしており,慢性一次性内臓痛のなかに,慢性骨盤痛症候群(CPPPS:chronic primary pelvic pain syndrome)を含めている.CPPPSは2017年に国際疼痛学会から出された痛み発症機序別分類「侵害受容性疼痛」「神経障害性疼痛」「痛覚変調性
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