今日の診療
治療

卵巣過剰刺激症候群
ovarian hyperstimulation syndrome(OHSS)
髙井 泰
(埼玉医科大学総合医療センター教授・産婦人科)

頻度 よくみる(軽症は排卵誘発周期の8~23%,中等症は1~7%以下,重症は0.5%程度)

GL1産婦人科診療ガイドライン婦人科外来編2023

GL2生殖医療ガイドライン(2021)

治療のポイント

・排卵誘発剤により発症する医原性疾患である.

・体液管理など対症療法が中心で,ガイドラインに従い,重症化を予防する.

・腎機能障害や血栓塞栓症に注意する.

・重症例は専門医へコンサルトする.

◆病態と診断

A病態

・OHSSは排卵誘発剤により発症する医原性疾患であり,卵巣腫大,腹水や胸水の貯留,血液濃縮などを呈し,血栓塞栓症や多臓器不全などにより危機的状態に陥る可能性もある.

・ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG:human chorionic gonadotropin)製剤や妊娠によって顆粒膜細胞における血管内皮増殖因子(VEGF:vascular endothelial growth factor)の産生が増大

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